明治26年11月、西欧の新しい文化とキリスト教の信仰を身に着けた木村熊二が、向学の志に燃える、小諸の青年・小山太郎らの熱い要請に応えて、高等小学校を卒業した青年らの勉学の場として誕生した私塾です。塾長は木村熊二。小諸市耳取町に開塾しましたが、初期の校舎は大手門などを使っていました。明治29年に信越線が開通して間もない小諸駅の南側に塾舎本館を建築しました。
当初は塾長・木村熊二の卓越した見識を慕って集まった家庭的な塾でしたが、その後、有志たちの支援により明治32年には県の認可を得て正式な私立中学校へと発展していきました。
木村熊二の招きに応じ、島崎藤村(国語・英語)、鮫島晋(数学・理科)、丸山晩霞(図画)ら多彩な教師陣による充実した教育が行われ、多くの有能な人材を輩出しました。
しかし、日露戦争を契機にして諸問題が起きて、明治39年に閉じざるを得なくなりました。
閉塾後、塾舎本館は小諸市内の田村病院に移築されていましたが、小諸市が寄贈を受け、旧地にほど近い場所に復元され、小諸義塾記念館として公開されています。
■住所 〒384-0032 長野県小諸市古城2丁目1番8号
■電話 0267-24-0985
■開館時間 9:00~17:00(12月~3月は9:00~16:30。最終入館16:00)
■開 館 日 4/1~11月末の土・日・祝日。ただし、4/1~5/8、8月中、紅葉祭り期間は毎日開館。(※令和4年度版)
■休 館 日 年末年始(12/29~1/3)、5月~10月の平日(ただし、5/1~8、8月中と紅葉まつり期間中は除く)、12~3月(第2週)まで冬季休館。
(土・日は開館しています)
■入 館 料 単独券200円、懐古園共通券500円