国重要文化財「旧小諸本陣」

江戸時代、小諸宿の問屋場として使用されていた「旧小諸本陣（国重要文化財）」（小諸市市町）は、老朽化が進んでいることから、小諸市により修理工事が進められています。
こもろ観光局では、小諸市教育委員会と「旧小諸本陣」の活用を検討していくために、内部を見学させていただきました。

◆改修工事詳細についてはこちら▽をご覧ください。
小諸市役所公式ホームページ「令和の大改修－旧小諸本陣保存修理工事－」

問屋場は公用の書状や荷物を、次の宿場まで早く確実に運ぶ業務を担った重要な施設です。
問屋場は、江戸時代に建てられてから、なんどか改装や増築がされているようです。
そこで、工事はまず明治時代以降の増改築部分を解体するところから始まります。

＜内部見学会の様子＞

現場の職人さんに聞いたところ、江戸時代は和釘、明治時代は洋釘を使うようになるので、釘を見ればどの部分が明治以降に取り付けられた部材か、おおよその見当がつくそうです。

▲一階の道路に面した側は、広いぬれ縁となっており、その奥に広い畳部屋が広がっていました。多くの荷物を運び込むために考慮したのでしょうか。

▲一階は執務室で、二階は休泊部屋だったようで広い部屋がいくつもありました。参勤交代で小諸に泊まった大名家の家臣たちが泊まったのかもしれません。

▲木材に焼けた痕跡がありました。明治時代に火事があったようです。

▲木材が削られた跡があります。病院として使うために、手すりをつけようと削られたようです。

※「本陣」は現在、「本陣主屋」として大手門公園内に保存されています。
※「脇本陣」は、宿泊施設「脇本陣の宿 粂屋」としてリノベーションされ営業公開しています。

◆旧小諸本陣に関する史料を探しています◆

小諸市では、旧小諸本陣に関する史料の所在調査を実施しています。
建物の昔の姿を伝える絵図や写真、古文書などをご存じの方は、文化財・生涯学習課にお知らせください。

【連絡先】
小諸市役所　文化財・生涯学習課
〒384-8501
長野県小諸市相生町3丁目3番3号
電話：0267-22-1700 ファックス：0267-23-8857

＜旧小諸本陣所在地＞