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こもろ観光ガイド協会と行く、旧北国街道『小諸宿』街道歩きのすすめ~その1~
小諸で観光したいけれど、どこを回ったらいいか分からない、街めぐりをしたいけれどオススメのコースはありますか?
そんな声をよくお聞きします。
そこで今回はこもろ観光ガイド協会オススメの『旧北国街道小諸宿』立ち寄りスポットをご紹介します。
|小諸城の正門・大手門と小諸宿の本陣が置かれ、往時の面影を残す本町・市町エリアを歩く
大手門
ガイドさんとの待ち合わせ場所、スタート地点にもなることが多い小諸の観光名所で国の重要文化財に指定されています。
小諸城の表玄関(正門)として、仙石秀久によって創建された大手門ですが、明治期には料亭や学校の小諸義塾の仮校舎として使われた時期もありました。
平成に入り大改修・復元修理が行われ、創建当時の姿に甦っています。
大手門の櫓内(2階)には特別資料が展示されており、11月16日、17日の二日間、特別公開で中を見ることができます。
脇本陣の宿・粂屋
脇本陣は江戸時代、参勤交代の大名に付き従った上級家臣や公家などが休泊した建物です。
大名行列がない時には一般の旅籠として営業し、明治以降も小諸宿で一番人気の宿でした。
令和元年、伝統と格式はそのままにリノベーション。あらたな宿として生まれ変わり、人々を迎え入れています。
令和2年には国の登録有形文化財に登録されました。
見学の可能なので、ぜひ立ち寄っていただきたいスポットです。(宿泊状況によっては見学対応ができない場合もございます)
併設の「茶屋くめや」では小諸の郷土食・おにかけそば(うどん)をいただくことができます。
月に2回、茶室にて懸釜体験も行われています。どなたでも気軽に参加できるお茶席体験として人気です。
脇本陣の宿 粂屋:冬季の宿泊営業は金・土・日曜日。その他貸切営業は要相談。
茶屋くめや:12月1日~2月末まで冬季休業中。
縣釜体験:月2回開催。日程は粂屋ホームページをご覧ください。
塩川五右衛門
江戸時代に本町の庄屋と問屋を務めていた家です。
多くの使用人が住み込みで働いていました。
建物の主屋は寛保の大洪水の後に建てられたものです。天井の低い厨子二階で、店の奥には座敷が3つ続き、格式の高さを表しています。
通常は非公開ですが、こもろ観光ガイド協会のガイド申込で特別に公開していただくことが可能です。
馬場裏通りと島崎藤村
江戸時代、武士の乗馬の訓練場だった場所です。通りの北側には武家地と町人地の境界を表す石垣を今でも見ることができます。
小諸城はその城郭が城下町より低い場所に位置していることから「穴城」と呼ばれています。そのため、城を囲む武家地も町人地より低い場所にあることが、石垣より見てとれます。
明治・対象・昭和にわたって活躍した文豪・島崎藤村は、小諸義塾の教師として小諸に赴任し、6年間過ごしました。
藤村はこの馬場裏の士族屋敷跡に新居を構えました。今その場所には「藤村旧栖地」という石碑が建てられています。
島崎藤村の「千曲川のスケッチ」には、馬場裏通りを通って鹿嶋町にある揚羽屋に通った様子が描かれています。
通りの南側には大塚酒造の酒蔵が並びます。大塚酒造は江戸時代から続く造り酒屋です。銘酒「浅間嶽」は、長野県隋一の硬度を誇る浅間山の伏流水から醸されています。中で小売りをしていますので、購入することが可能です。
せせらぎの散歩道
旧北国街道小諸宿の北側に中沢川が流れています。川沿いに沿って歩くと古い町並みや石垣、レトロな橋のデザインなどを楽しみながらお散歩できます。
徳川家とゆかりの深い寺・光岳寺
寺の歴史は徳川家康の生母・お大の方をと弔うために、家康の異父弟である松平康元が千葉県関宿に建立したのが始まりです。
康元の子・康元が大垣に、その子・松平憲良が小諸に移封になると寺も一緒に移転し、傳通院光岳寺となりました。
お大の方と松平憲良の位牌は今も本堂に安置されており、こもろ観光ガイド協会のガイド申込で拝観可能です。(法事等の際は拝観できません)
明治3年からは小諸藩主・牧野家の菩提所となったため、本堂の屋根には。徳川家の葵紋、松平家の梅鉢紋、牧野家の三つ柏紋が掲げられています。
小諸城から移築された足柄門
光岳寺の一番最初にある総門は、もとは小諸城の家臣の出入りに使われていた足柄門で仙石秀久により造立されました。明治維新後、光岳寺に移築されました。
|このコースでオススメのお土産&グルメスポット
■大和屋紙店(お土産)
北国街道小諸宿沿いに店を構える、江戸時代の商家の佇まいを残す、創業160余年の老舗。和紙を中心に折り紙や便箋や封筒、事務用品が揃っています。
藤村は、小諸町馬場裏から近いこの店に、原稿用紙を買い求めに来ていました。
店内には小諸を訪れた際の藤村の写真が飾られています。藤村記念館には、当時の購買の記録が書き記された大福帳が展示されています。
9:00~19:00
定休日:日曜日
■CLOVE CAFE(そばスイーツカフェ)
小諸の手打ち蕎麦の老舗「丁子庵」が手掛けた、そばスイーツのお店です。
小諸城大手門のすぐ横に2024年3月にグランドオープンしました。
古民家をリノベーションしたカフェで、そば茶ラテやそばクレープ、そばソフトクリームなど、全メニューがテイクアウト可能です。
10:00~18:00
定休日:木曜日
※12/1~3月下旬まで冬季休業
■小諸本陣主屋(イタリアンレストラン)
2023年11月にオープンしたイタリアンレストランです。
江戸時代の参勤交代の大名や公家が休泊した「本陣主屋」として使われていた建物です。
その建物が新たにレストランとして蘇り、令和の時代に新しい歴史を刻み始めました。
「上段の間」は個室貸切で利用可能です。
ご予約は公式ホームページからどうぞ。
ランチ:11:30~15:00(L.O.14:00)
ディナー:17:30~21:30(L.O.20:00)
定休日:水曜日(変更になる可能性もありますのでホームページ等でご確認をお願いします)
■虎屋(老舗和菓子店)
明治初期創業の⽼舗和菓子屋です。
全国菓子博覧会で金賞を受賞したこともある「藤村もなか」は発売以来変わらない味。
2代目が考案した「藤村もなか」は懐古園内にある島崎藤村の「千曲川旅情のうた」詩碑を最中の皮に型取りました。
半世紀の歴史を持つ地元のお土産の定番です。
最近は食べ歩き用に「藤村もなかアイス」も人気です。
10:00~19:00
定休日:不定休
小諸宿・街道歩き紹介記事の第二弾はこちら▼
『徳川家ゆかりの寺も! こもろ観光ガイド協会と行く、旧北国街道『小諸宿』街道歩きのすすめ~その2~』
■ご紹介したスポットは、信州小諸 城下町&文学のめぐり道mapに掲載されております。
|小諸の観光案内は、こもろ観光ガイド協会へ
ガイド研修を受けて認定された市民ガイド約30名が在籍。
小諸の歴史、史跡、文学をわかりやすく、おもてなしの心を大切にご案内します。
今回、記事で紹介したコースは「北国街道小諸宿Aコース」でご案内いたします。
【主なガイドコース】
■小諸城址懐古園コース
■北国街道小諸宿A・Bコース
Aコース:本町・市町エリア中心
Bコース:荒町・与良町エリア中心
■郊外コース(布引観音など)
※ガイドは2時間以内。ガイドの申込、料金、詳細についてはこちらのページをごらんください。▶こもろ観光ガイド協会