お知らせ

【終了】1/7(日)長野県無形民俗文化財『御影新田(みかげしんでん)の道祖神まつり』と御影用水&御影陣屋

山車のぶつけあい!御影新田の道祖神まつりとは

御影新田の道祖神まつりは、村を守る道祖神をまつる祭りとして小諸市の御影区で江戸時代から300年以上続けられているお祭りです。

1月2日に区内の子供たちが獅子舞を奉納してまわり、1月7日に五穀豊穣、無病息災などを願って、上宿と下宿の2台の山車(だし)を激しくぶつけ合う勇壮なお祭りです。
上宿の山車は女山車、下宿の山車は男山車といわれ、この2台をぶつけ合うことで子宝や豊作の祈りを込めています。
山車には現在、小学校高学年の子どもたちが乗りますが、古くは若衆組が主導していました。
総重量1トンを超える山車がぶつかり合う様は迫力があります。

【由来】
祭りは、江戸時代に御影に置かれた幕府の陣屋(御影陣屋)の役人を慰めるために村人たちが始めたと言われています。

【特徴】
山車はぶつけあうことから、前面の上部に張り出しが付けられています。
笹の葉と丸提灯をたくさんつけた青竹2本を傘灯籠の上からカタツムリの触覚のように全面に突き出していることが特徴となっています。
青竹にはひもが取り付けてあり、衝突の際の緩衝の働きをさせています。

【祭りのながれ】
1月7日の午後6時、2台の山車は各宿の道祖神前から出発し、山車に乗った小学生が観客へむかってミカンやお菓子をまいていきます。
区内中央に到着すると、いよいよぶつけ合いが始まります。ぶつかり合いは1時間半におよびます。

平成7年2月16日に長野県無形民俗文化財に指定されています。

開催日:2024年1月7日(日)
会 場:天領の里・御影用水史料館前一帯
※会場には駐車場にございませんので、徒歩でお越しください。

【スケジュール】
15:00頃 安全祈願祭
17:00頃 護符まき
18:00頃 各宿道祖神前(下記地図上A、B地点付近)を出発
1830頃 山車のぶつけあい

【御影新田の道祖神まつり】

天領の里・御影用水史料館

◆御影用水とは
江戸時代の始め、幕府は年貢の徴収により財政を支えようと新田開発をすすめます。
小諸藩でも新田開発が進められていく中で、小諸の柏木小右衛門が小諸藩に新田開発を願い出て、耕地に用水を引く工事が始められました。
水利が不便なために荒地とされてきた土地に水を引いてくることによって耕地化し、新しい村をつくり農業生産を増大することが目的でした。
これが御影用水の始まりです。
まず軽井沢の千ヶ滝を水源とする係留から里池付近で取水し、全長7里28kmの「上堰」水路を開削しました。
上堰の漏水が激しかったため、並行して白糸の滝を水源とする「下堰」の工事も始められました。下堰は全長9里36kmに及びます。
こうして完成したのが御影用水です。この用水により約500haの農地が拓かれ、荒地から優良農地となったため、後に幕府の天領(直轄地)となりました。

今も御影地区の農業用水として、生活用水として生活を潤している御影用水は、地域住民や周辺市町村の手によって管理・整備・清掃され維持されています。
上堰は小諸市及び御影用水管理委員会が管理、下堰は千ヶ滝湯川用水土地改良区が管理しています。

◆御影用水の見どころ
温水路
軽井沢町追分地籍に昭和42年に完成した農業用水の水温を上昇させる施設です。
水温が低いために稲作の冷害に悩まされていましたが、温水路の完成により水温が上昇し冷害が解消されました。
温水路周辺は景観が素晴らしく、地域の貴重な財産として親しまれていますが、雨水排水の流入等により清掃と処分が大きな負担となってきています。
地域の財産と景観を守るためには周辺住民や訪れる多くの人の協力が必要となってきています。

◆御影用水の名前の由来
柏木小右衛門が用水路を完成させ、小諸藩主の青山宗俊公に報告した際に「用水路の名前を如何しましょう」と尋ねたところ、青山公より小右衛門が名付けてよいと言われたので、青山公の御影(おんおかげ)ということで御影(みかげ)となったと伝わっています。

小諸市立 天領の里・御影用水史料館
御影用水、御影陣屋及び道祖神祭りなどに関わる御影地区に残る歴史的資料が収蔵展示されています。

住所:〒384-0808 長野県小諸市御影新田894-24
開館日時:4月~9月の毎週日曜日 10時~15時
※上記の日時以外での施設見学を希望する場合は、下記へお問合せください。
電話:0267-25-1210
E-MAIL:mikage@ctknet.ne.jp

県史跡・御影陣屋跡

陣屋とは幕府直轄領を支配する代官の役宅や屋敷で、代官所とも呼ばれます。
代官は江戸幕府の勘定奉行の配下に属し、支配地には年に一、二度出張する位で、現地では手附や手代が常駐し執務していました。

御影用水が完成し御影新田村が誕生し、荒地が優良農地となったことで御影新田村は小諸藩領から幕府の直轄領となりました。
直轄領=天領となったことで柏木家の屋敷内に陣屋が置かれました。
江戸時代、信濃国には核となった大きな陣屋が4か所あり、御影陣屋はそのひとつで、佐久小県地方の八十七ヶ村三万石の直轄領を支配しました。

現在、御影陣屋跡は長野県指定の史跡となっており史跡公園として整備されています。
ここからの浅間山の眺望は素晴らしく、春には公園沿いに植えられた桜が見事な景観を見せてくれます。

住所:〒384-0808 長野県小諸市御影新田字屋敷894

【お立ち寄りスポット】
直売所・浅間のかおり

完全民営、市民が協力して作った通年営業の直売所です。
毎朝、生産者より新鮮な野菜が届きます。
自然環境に恵まれた浅間山麓、小諸-佐久地域で生活する市民が自らの手で育て収穫した農産物、製造した製品、それらをこの直売所で直接販売することで、生産から消費まで、お互いの「安心・信頼・喜び」がますます広がり深まることを目指しています。

〒384-0808
小諸市御影新田493-1
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