お知らせ
氷(こおり)風穴の史料館がオープンしました
小諸に残る貴重な自然遺産『氷(こおり風穴』の歴史や文献を展示する史料館が、「布引温泉こもろ」敷地内にオープンしました。
史料館は「氷風穴の里保存会」の手により開設されました。
氷を切り出す道具や、全国から送られてきた蚕種を運ぶ木箱や帳簿など、氷風穴の歴史を知る資料が展示されています。
貯蔵の歴史だけではなく、風穴周辺の貴重な山野草の紹介コーナーも。
氷風穴の見学と合わせて、史料館にも足をお運びください。
【風穴とは】
礫(れき)と礫の隙間から冷風が噴き出す穴のことです。
氷集落にある氷風穴群は、冷風を逃がさないよう萱屋根壁を設け、天然の冷蔵庫(氷室)として活用されてきました。
江戸時代から氷を貯蔵して、藩主に献上。養蚕が盛んな明治時代には、蚕種(蚕の卵)の貯蔵に効力を発揮しました。
現在では、りんごや漬物、日本酒の保存に利用されています。
夏場でも2〜5℃ほどの低温に保たれ、湿度も100%前後あるものの空気の循環によりカビが発生することはありません。
鮮度・品質を落とさず長期間保管できる、先人から受けついだ知恵、高性能なエコ冷蔵庫です。
全国におよそ300ヶ所ある風穴の中でもこれほど密集している風穴跡は珍しいといわれていますが、かつて10数基あった風穴は、今では1基のみが使われているだけになりました。
<氷風穴の里保存会公式ホームページより>
◆見学は毎週金土日の10時~15時で予約制(入場無料)
お問合せは事務局・前田重雄さんまで。
☎080-5142-0825
氷風穴の里保存会公式ホームページ