日本の自然主義文学を代表する島崎藤村が小諸時代に残した作品・資料・遺品を中心に展示する記念館です。
記念館の建物設計は、帝国劇場も設計した谷口吉郎で、高雅で簡素な趣があります。
島崎藤村は恩師の木村熊二に招かれて、小諸義塾の教師として、明治32年(1899年)小諸に赴任し、それ以降約6年間を小諸で過ごしました。
その間に短編『雲』『旧主人』を発表、大作の『破戒』を起稿しました。
藤村の、詩人から小説家への転向においては、小諸での生活が大きな転機になったといわれています。
記念館内には、藤村直筆の「千曲川旅情のうた」「破戒」(第一章)の原稿、藤村が愛用した茶器などの生活用品、藤村が添削した小諸義塾生徒の作文帖などのほか、「千曲川のスケッチ」「破戒」「落梅集」の初版本も展示・所蔵されています。